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小学校受験に失敗しないために!!
〜どうお勉強すれば
よいでしょう〜
その3
数のプラクティス(上)
イグザム・メソッド2
視覚的に身につける数の概念
“パッと見てわかる数”
小学校受験で合格を勝ち取るのに一番間違いない方法は、他の受験生に対し”圧倒的な学力差”をつけることです。”
それは、「ガリ勉」という言葉に象徴されるような「猛勉強」を伴うものではありません。ご家庭の遊びの中のひとつとして取り入れるだけで簡単に手に入れることができるでしょう。
さて、ここからはイグザム・メソッド”パッと見てわかる数(数のプラクティス)”について考えてみましょう。
「かぞえる」という考え方から解放されましょう
視覚的に数を理解する
“ものを数えるのは数の基本だとお思いの方には「数えない」と言うと「えっ、何で。」と思われるでしょう。 数える必要はありません。パッと見てわかればいいのです。幼児の場合ことばの発達が未成熟な分だけ、視覚による吸収力は逆に並外れたものがあります。そこに無理矢理“ことば“による知識を植えつけようとするのは理に反します。
視覚に訴えることが幼児にとってもっとも適した教え方なです。
小学生以上に対する教え方とは明らかに違ったものなのです。”イメージする力“ ”遊びの中から学ぶ”はイグザムの重要なキーワードです。
「うちの子供は100まで数えられる」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。でも、100まで言えると数を正しく認識することは同じではありません。「アリ100匹」と「みかん100個」、「象100頭」、「車100台」それぞれを正しい概念で捉えてイメージできるわけではないでしょう。
例えば、幼児にお話を読み聞かせした時に、「お皿の上にミカンが6個ありました。」と聞いて頭の中に「6個のミカン」が画像として浮かんでいるでしょうか。正しく浮かんでいるとすればそのお子さんはミカン6個の概念ができ上がっていると言うことができます。
小さなお子さんに歳を聞いて、その子が指を3本立てて答えたとしましょう。そのとき 1・2・3と指の本数を数えてから「あ、3歳ね。」と言う人はほとんどいないでしょう。別の子が5本の指を開いて見せたとしても「1・2・3・4・5」とは数えませんね。簡単に言えばそれと同じです。数えずに”見てわかる”ようになることがポイントです。
幼児でも指の数であれば「5」までは認識できるでしょう。では、指以外の物では、お子さんはいくつまでなら”パッと見ただけで”認識できますか?だいたい”3〜4個”くらいまでではないでしょうか。「指は見慣れているから・・・」そうです。見慣れれば、その数を正しい概念で認識することができるようになるのです。
人間の脳は無限の可能性を秘めています
”レインマン”という映画をごらんになったでしょうか。ダスティン・ホフマン演じる自閉症の兄=レインマンが床に散らばった楊枝を見て、「246本」と即座に数え当ててしまうシーンがあります。この他にもレインマンは電話番号やカレンダーの曜日、過去の事故件数等で驚異的な記憶力を示します。
本来人間の脳にはもっとすごい能力が隠されていると言われています。これまでに起こった全てのことを記憶すると脳が極端に疲労するのと同時に、情報が溢れてしまい、取り出せなくなってしまうので、要らない情報をふるい落とすフィルターがついていると考えられています。そのフィルターのおかげで本来覚えておきたいこともふるい落とされてしまっていることもたくさんあるのです。
大人になってからの”脳力”アップが難しいのもこのフィルターのせいだと思われます。
幼児期から学習を始めたスポーツ選手や、ピアニストなど天才と呼ばれる人たちはこのフィルターが発達する前に必要な基礎を身につけた人たちだと思われます。「三つ子の魂百までも」とは、いにしえの人の言葉ですが、昔からそのことは知られていたようです。
”人間の脳の成長は4歳がピーク”とも言われています。この時期に正しく脳力アップができていると大人になってからも、その恩恵がずっと得られるということでしょう。
そろばんとの違い
”パッと見てわかる数”のメソッドと同じような効果を持つものに、昔からある”算盤”があります。ものすごい桁数の暗算を計算機以上のスピードで答えるお子さんがいます。この時その子の頭の中では算盤の珠が実物と同じように動いています。”イメージする力”が働いているのです。
しかし算盤を習っているお子さんの全てがこの域に達するわけではありませんし、安産名人の域に達するまでには努力とともに時間が必要です。桁数の大きな数の計算は計算機に任せればすむことです。
★具体的な遊び(トレーニング)の方法★
ゲームの準備をしましょう。
数える対象物を隠すためのカバーを作りましょう。ダンボールなどの大きな箱を用意します。
裏は出し入れができるように下のように切り取っておきます。
紙や布を貼って、きれいな”ブラックボックス”を作ってください。
(ちなみにこの箱を使ってブラックボックスの問題のトレーニングもできますね。)
作るのが面倒だという方は最悪でもアイマスクを用意してください。
そんなことをしなくても「目をつぶればいいじゃないか」という声が聞こえてきそうですが、「遊び」として成立させるための演出です。楽しくなければこのトレーニングは成功しません。
準備が整ったら、ゲームスタートです。
お子さんに見えないようにミカンを並べます。ブラックボックスをパッと取り去って、その数を瞬時に答えさせます。見せる時間は最初は3秒くらいから初めてだんだん短くします。最終的には”瞬間”で数が読めるようになります。答えることができなくても、時間がきたらまた、ブラックボックスをかぶせてみかんを隠します。
スタートは、2個から4個の間で、ランダムに見せます。もう一度ミカンの数を変えて最初からやり直します。2回目以降にこの遊び(トレーニング)をする時は、だんだん見せる個数を増やしていきましょう。
並べ方は毎回変えてみましょう。サイコロの目のような配列にしたり、縦1列、横1列など、見るたびに変わっている方がゲーム性が出て面白くなります。
合っていればうんと誉めてあげてください。この栄誉がお子さんのヤル気を刺激します。保護者の方も子供の頃”誉められた”喜びを知っているのではありませんか。
「当てもの」ではありません。瞬時に数を読む遊びです。ヤマ勘ではなく”直観力”を養うのです。
必ず実物を使って遊ぶ(トレーニングする)
上の説明では便宜上イラストを使っていますが、この遊び(トレーニング)は、あくまでも実物を使うことが大前提です。並び方が決まった写真やイラストでは効果はありません。いろんな並びを見て瞬間的に判断できることが大切です。
みかんやりんごでスタートして、慣れてくれば少しずつ小さなものに代えていきましょう。最終的にはおはじきあたりの大きさのものにしましょう。イメージしやすい、お子さんの興味を引くものを考えてください。
お子さんの答えた数が数が合っていたらうんと誉めてあげてください。
この遊び(トレーニング)は、数を答えると同時に”ボリューム感”を感じ取ることになります。このことが数のお勉強をする上でとても重要なポイントになります。
焦ることはありません。
年中さんなら1年かけて10までわかるようになればOKです。年長さんも、じっくり時間をかけて取り組んでください.
いくらステーキが好きでも毎日となると飽きてきます。最低でも中3日は空けるようにしてください。
フラッシュカードなどでこのメソッドを実行することはあまりお勧めできません。
なぜなら、お子さんはそのカードを”トランプの図柄を覚えるようにカードのデザイン・構成で覚えこんでしまうだけかもしれません。本当の”数の把握”とは違う、”条件反射”あるいは”動体視力”は鍛えられるかもしれませんが・・・。
カードの”図柄”で覚えても何の意味もありません。
もちろん数が ”パッと見て”わからなくても、小学校入試を受けるのに支障があるわけではありませんし、普通にイグザムの問題集を解くこともできます。
”10”までが無理なら、今”5”までわかるお子さんはとりあえず、”6”とか”7”までパッと見てわかるようになることを目指してみてはいかがでしょうか。とりあえず
「できるところまでやってみる」でもいいのです。そして、数を見る時に早く数を把握しようとする意識が持てるだけでも今までとは何かが違ってくるでしょう。
数が”パッと見てわかる”ようになると
数の問題が得意になるし、好きになるでしょう。実際に問題を解くスピードは以前とは比べものにならないくらい速くなります。
また、数のメソッドをマスターしておくと他にも良いことがあります。小学校入試本番の口頭試問の時にも瞬時に数を答えることができれば「この子は頭がいい」という印象を強く与えるという余禄もつきます。世間一般にも”数に強い=頭がいい”というイメージは広く持たれています。
※イグザムメソッドは学習塾など、多数を対象にした学習には適していません。家庭教育だからこそ、お子さんの理解度合いを確かめながら、お子さんに最も適した速度で学習を深めることができるのです。
イグザムの問題集
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